「DSB修復経路を規定するクロマチン構造体の解明」
社会的意義:細胞核の中に存在するDNAは多種多様なクロマチン構造を形成して収納されています。一方でDNA損傷が発生すると、核内のクロマチン構造はダイナミックに変化することが知られています。ただそのようなクロマチン動態変化がどのように起こっているか未だ明らかになっていません。そこで、1)DNA損傷発生前のクロマチン状態、2)DNA損傷後のクロマチン構造変換、の2方面から、DNA修復とクロマチン構造の関係性について、超高解像イメージング解析や次世代シーケンス解析を駆使して解明し、クロマチン構造がDNA修復に及ぼす基本原理を世界に先駆けて明らかにしたいと思っています。そして基礎研究で得られた知識を、新たながん治療法の開発へと繋げたいと想い、日々努力を重ねています。
1. Okumura et al., DNA Repair, 2025 First author
2. Hayashi et al., JRR, 2024 Co-author
3. 奥村&柴田, 放射線生物研究(総説), 2024 First author
4. 奥村&柴田, 実験医学(老化~真の機能を深く理解する), 2024 First author