~~学部生から修士課程まで~~
共立薬科大学時代(1997年~2003年)
学部4年生で小林静子先生の研究室に配属し、外研生として国立がん研究センターの生化学部(中釜斉部長(当時))にて突然変異の研究を開始しました。gpt deltaマウスを使った突然変異の研究は、博士1年頃まで約4年間くらい行い、いつもLBプレート30-40枚作って、コロニーや、バクテリオファージが作るプラークを楊枝やパスツールピペットでつついて、PCRとシーケンスばかりしていました。
(写真を探し中)
Shibata et al., Environmental and Molecular Mutagenesis, 2003
Shibata et al., Environmental and Molecular Mutagenesis, 2004
*どちらもMethodの論文です。論文掲載までのプロセスを学べたこと、学振につながったことで非常に重要な経験でした。
~~博士課程大学院生として~~
東京医科歯科大学時代(2001年~2006年)
共立薬科大学では博士課程で外研に行けなったため、東京医科歯科大学 寺岡弘文先生の研究室に配属し、引き続き国立がん研究センターの生化学部にて外研生として研究をしました。博士2年頃から博士号取得まで、培養細胞を使って、塩基除去修復過程でDSBが発生する研究を行いました。ただ、データは全部お蔵入りしました、、。アイディア自体は、博士研究員時代にDana Loserとのco-firstで発表することができました。

博士2年の冬、初めての海外旅行で、初めてのアメリカ・ニューメキシコ州でのKeystone Symposiumに参加。その後に博士研究員時代の上司となる、Penny Jeggoと写真を撮りました。
Shibata et al., Oncogene, 2005
Shibata et al., Mutation Research, 2009
Loser#, Shibata# et al., Molecular Cancer Therapeutics, 2010 #co-first
~~博士研究員として~~
サセックス大学時代@イギリス(2006年~2013年)
3月の博士号取得後すぐに、1週間も無いくらいのスケージュールで夜中まで引っ越し準備をして、4月1日にイギリスに降り立ちました。そこから7年間、Pennyには大変お世話になりました。
(写真を探し中)
イギリス時代、2010年頃から、慢性盲腸炎で10キロほど痩せたりしながら、オックスフォード大学にて自分の研究室を立ち上げるべく(=PI(研究主催者))、研究費の申請書を書いていました。イギリスで小規模のラボを立ち上げるためには、イギリスだけではなくヨーロッパ中からたくさんの研究者が各財団の「Career Development Fellowship」に応募します。実際に申請できる財団数は3~4財団しかなく、各財団で、年間5~8名くらいしか採択されないので本当に狭き門でした。面談まで行ったことは人生でとても良い経験でしたが、最終的にイギリス6年目の8月に日本に帰ることを決め、12月頃には群馬大学にて柴田研究室を持てることが決まり、帰国となりました。
Shibata et al., MCB, 2010
Shibata et al., EMBO J, 2011
Shibata et al., Mol Cell, 2014
Brunton et al. & Shibata*, MCB, 2011
Nakajima et al. & Shibata*, PLOS ONE, 2013
~~柴田ラボとして~~
群馬大学時代(2013年~2023年)
2013年3月に群馬大学に着任
2013年をラボ創立年とします。
まずは一人でスタート

コメント:6グループの共同部屋で、柴田研のスペースは、このデスクとベンチは1島だけでした。
それ以外は何もなかったので、PC、ピペットマン、何から何まで全て新規で購入するところからのスタートでした。
イギリス時代に毎日Pennyと3時間ディスカッションしていた日々と比べると、あまりにずっと独りだったので、異なる大学間で、密な研究のディスカッションができるGDN構想を考えたのはこの頃でした。
2014年----------------
新メンバー加入
林洋子(テクニシャン)
中西志保(秘書)
小見佳美(テクニシャン)
関根崚太(医学部学生バイト)
萩原慶彦(大学院生)
磯野真由(ポスドク)*
新美敦子(助教)*

(コメント)若手研究(A)が取れたことが大きかったです。その他、いくつかの民間財団助成金により秘書とテクニシャンを雇用できました。また腫瘍放射線科の尾池貴洋先生を中心に学内共同研究が始まり、磯野さん、新美さんが柴田ラボに派遣されました。
*磯野真由は重粒子所属、新美敦子は未来先端所属
*学内共同研究者として、尾池貴洋先生、佐藤浩央先生、木村さん、廣田さん
2015年----------------

#関根 崚太(バイトを退職)
2016年----------------
新メンバー加入
Sangeeta Kakoti(大学院生)
Mayang Permata(大学院生)
吉松幸彦(医学部学生バイト)

#尾池貴洋先生(米国National Cancer Institute, Laboratory of Human Carcinogenesisに留学)
2017年----------------

#磯野真由(公益財団法人 佐々木研究所に異動)
2018年----------------
新メンバー加入
佐藤格(医学部学生バイト)

#新美敦子(藤田保健衛生大学に異動)
#Mayang Permata(医学学位取得・卒業、インドネシアに帰国、Indonesia大学)
(余談ですが、40歳を機に、ジーンズはやめることにしました)
2019年----------------
新メンバー加入
飯野浩子(秘書)
高島奈穂(秘書兼テクニシャン)
Wenchao Gu(大学院生)

#萩原慶彦(医学学位取得・卒業、公務員市役所勤務)
#中西志保(退職)→肉まん屋さん ふざまん(Who’s that MAN?)を開店
#小見佳美(退職)
2020年----------------
新メンバー加入
内原脩貴(博士研究員)
関口康代(テクニシャン)

#Sangeeta Kakoti(医学学位取得・卒業、インドに帰国、Tata Memorial Hospital)
#Wenchao Gu(研修終了)
2021年----------------
新メンバー加入
齋藤凜太郎(医学部3年生・研究生+バイト)
梅屋智歩(医学部3年生・研究生)
上村知菜(医学部3年生・研究生)

#佐藤浩央先生(米国Weill Cornell Medicine・Sandra Demariaラボに留学)
#吉松 幸彦(バイトを退職、医学部卒業)、佐藤 格(バイトを退職)
2022年----------------
新メンバー加入
林僚汰(理工学部4年生・卒研生)
Lusi Tania Rahmartani(研究生)

(余談ですが、45歳を機に、シャツはインにすることにしました)
慶應義塾大学時代(2023年~)
2023年(慶應1年目)-------------
慶應義塾大学薬学部、分子腫瘍薬学講座を開始

コメント:既機器の廃棄、新規搬入、設置、既在籍メンバーのプロジェクト立案&卒論、
ラボルールの作成、ラボ理念の共有、ラボメンバーとの信頼関係の構築、
薬学部の学事業務、講義の準備、定期試験の作問、実習、、、
本当に多くのタスクがありました。
2024年(慶應2年目)-------------

コメント:1年目に続き、まだまだラボを構築する時期でした。
大きなテーマの研究は進まなかったですが、大学院生(特に博士学生)に対して、
「論文の出し方」を指導し始めました。
*「論文の書き方」ではなくて、敢えて「論文の出し方」です。